気候変動やセクシャリティへの意識が深まり、今やセレブリティのみならず、誰もが声をあげ、SNSでアクションを起こすことが可能に。そんな時代の最先端を行く、フレッシュな活動家にフォーカス。モデルのナオミ・ シマダほか、ミレニアル世代のリーダーが思い描く未来とは?
アクティビスト・ムーブメントと言えば、2017年に起こった#MeToo 運動が最も印象的だった。
近年 、SNSをプラットフォームにした若手活動家の動きが活発化。
SNSの身近さと速度を生かして、環境問題やLGBTQ+ など、若い世代が積極的にカンバセーションに参加するようになった。
もちろん、ネガティブなオーディエンスも存在し、SNSで見るものは誰かのフィルターを通して編集されているということを忘れてはならないが、その特性を武器に私たちの未来を、よりよい方向へ導く先駆者たちがいる。
カラフルなスタイルと笑顔がアイコンのモデル、ナオミ・シマダがそのひとり。
NYとロンドンを行き来する彼女は、豊かなボディラインを生かし、周りと比較しない、ありのままの自分を愛する大切さを世界へ発信し続ける。
10代からモデルをしていた彼女は、かつては痩せることだけを考え、自分の幸せを置き去りにしてしまった。今は、心と体の声に耳を傾け、食事や運動を楽しむなど、自分と向き合う大切さを主張している。これまで「痩せていることだけが美しい」とされたファッション界の美の定義を打ち破り、新たな価値観を提示しただけでなく、Instagramに代表されるSNSの闇についても言及。
ジャーナリストのサラ・ラファエルとともに出版したエッセイ『Mixed Feelings』では、自分に合ったソーシャルメディアとの距離の保ち方を見つけることの重要性を綴ったことも話題に。
17歳の頃からInstagramを通じてムーブメントを起こしているZ世代のエリザベス・ファレルも見逃せない。高校の授業で観た、氷河融解に関するドキュメンタリー映画に触発され、DIYの洋服を販売し、地球温暖化の危機を訴えている。明るい未来のために奮起する、ユースの活躍をさらに深掘りしよう。